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函館の古家を売るならどっちが得?建物ありと更地を比較して判断する方法

不動産売却

竹下  猛

筆者 竹下  猛

不動産キャリア14年

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函館に古家を持っているものの、このまま建物ありで売るべきか、更地にしてから売るべきか迷っている方は多いものです。
一見すると、更地のほうが早く高く売れそうに思えますが、実際には解体費用や固定資産税、買主のニーズなど、検討すべきポイントがいくつもあります。
また、函館では空き家が増えていることから、古家を放置することで老朽化や安全性の面でリスクが高まる可能性もあります。
そこで本記事では、函館で古家を売る場合に、古家付き土地と更地のどちらがより有利になりやすいのかを比較しながら、それぞれのメリット・デメリットと判断の手順を分かりやすく解説します。
読み進めていただくことで、自分のケースに合った売却方法が見えてきますので、ぜひ参考にしてみてください。

函館で古家を売る前に知るべき基礎知識

函館では人口減少に伴い、居住者のいない空き家や古家が今後も増えると見込まれています。
総務省の住宅・土地統計調査では全国的にも空き家率の上昇が示されており、函館市でも空家等対策計画が策定されるなど、対策が急がれている状況です。
管理が行き届かない古家は、老朽化による倒壊リスクや雑草の繁茂、景観の悪化などを通じて近隣の生活環境に悪影響を及ぼしやすくなります。
空家等対策の推進に関する特別措置法でも、防災や衛生、景観の観点から適切な管理の必要性が定められているため、長期放置は避けることが大切です。

古家を売却しようとするときには、「古家付き土地」と「更地」という不動産の基本的な区分を理解しておくことが重要です。
古家付き土地とは、老朽化した建物が残っている状態で土地と一体で取引されるものであり、建物の状態によっては解体前提の価格評価となる場合があります。
一方、更地は建物のない土地そのものを指し、建物の解体費用や造成費用などが売主側で既に整理されている分、土地の利用方法が明確であれば購入希望者にとって検討しやすい条件になりやすいです。
不動産の評価は、周辺の地価水準や土地の個別条件に加え、建物の老朽度や利用価値を総合的に見て判断される点を押さえておくと安心です。

函館で古家を売る場合には、その土地がどのような立地条件にあるかが売却方針に大きく影響します。
まず、前面道路の幅員や接道状況によって、そもそも再建築が可能かどうかが変わるため、将来の建て替えを想定した買主にとっては重要な確認事項となります。
さらに、用途地域や建ぺい率・容積率といった都市計画上の指定によって建てられる建物の種類や規模が制限されるため、古家付きのまま売るか、更地にして売るかで評価のされ方も異なります。
函館市でも空家等対策計画の中で空き家の活用や解体支援に関する方針が示されており、売却を検討する際には、こうした市の方針や地価公示などの公的な価格情報も参考にしながら判断することが大切です。

確認項目 古家付き土地 更地
建物の状態 老朽度合いと安全性 解体済みで更地状態
評価の考え方 土地価格から解体費等控除 地価公示等を基準に評価
立地条件の影響 再建築可否や用途制限 用途計画に応じた利用余地

古家付きのまま売る場合のメリット・デメリット

古家を解体せず、そのまま建物付きの土地として売却する方法には、いくつかの利点があります。
代表的なものとして、解体工事を行わないために数十万円から百数十万円程度といわれる解体費用を負担せずに済む点が挙げられます。
また、住宅が建っている土地には固定資産税と都市計画税が軽減される住宅用地の特例が適用されるため、売却活動中の税負担を抑えやすいことも特徴です。
加えて、古家を残したまま購入した買主が、自己の判断で建替えやリフォームなどを選択できる点を評価する場合もあります。

一方、古家付きのまま売却する場合には、いくつか注意しておきたい不利な点もあります。
老朽化が進んだ建物は、写真や内覧時の印象がどうしても劣りやすく、購入を前向きに検討する人が限られる傾向があります。
また、多くの買主は将来の解体費用を見込んだうえで価格交渉を行うため、はじめから更地同等の価格にならないことも少なくありません。
さらに、売却が成立するまでは、所有者として建物の管理責任や近隣への安全配慮を続けなければならず、台風や積雪による損傷リスクなどにも備える必要があります。

それでも、古家付き売却が向いているケースも存在します。
例えば、手元資金や時間に余裕がなく、すぐに解体費用を準備することが難しい場合には、古家付きのまま売却し、解体費用分を価格に反映させる方法が検討されます。
また、建物の一部を物置や作業スペースとして活用したい買主や、購入後に自らリフォームして住みたい人など、古家の利用ニーズが見込める場合には、古家付きであることがむしろ魅力になることもあります。
このように、資金状況や売却までの期間、買主の用途などを整理したうえで、自身の状況に合った売却方法を選ぶことが大切です。

項目 古家付きで売る場合 検討すべきポイント
初期費用 解体費不要で負担軽減 手元資金や借入余力
税負担 住宅用地特例で軽減 固定資産税の増減
買主層 解体前提や自分で改修希望 地域の需要や想定用途

更地にして売る場合のメリット・デメリット比較

古家を解体して更地にすると、まず買主が住宅用や駐車場用など、自由に土地利用を検討しやすくなる点が大きな利点です。
建物がない分、日当たりや道路との高低差、敷地の広さなどが視覚的に分かりやすく、現地見学の印象もすっきりしやすくなります。
また、建物調査や劣化状態の説明が不要となり、売買契約で確認すべき項目が整理されるため、取引の進め方も比較的シンプルになりやすいです。

一方で、更地化には解体費用が必要となり、売主の手取り額に大きく影響します。
一般的に木造住宅の解体費用は、構造や立地条件にもよりますが、全国的な目安として坪あたり約3万〜5万円程度とされており、延床30坪なら約90万〜150万円前後になることがあります。
さらに、工事期間中は騒音や振動、粉じんの発生が避けられないため、事前に工期や作業時間帯を説明し、近隣へのあいさつなど配慮を行うことが重要です。

解体工事の期間は、一般的な戸建住宅であれば、事前の手続きや準備を含めて数週間程度かかることが多く、雨や積雪など天候によって延びる可能性があります。
また、更地にすると住宅用地に適用されていた固定資産税の軽減措置が外れ、翌年度以降の税負担が増加する場合があります。
一方で、国土交通省の地価公示や各道の地価調査では、利便性の高い地域の住宅地は近年も上昇傾向が続いているとされており、今後の地価動向や売却希望時期を踏まえ、早期売却と将来の値上がり期待のどちらを優先するかを検討することが大切です。

比較項目 更地売却の主なメリット 更地売却の主なデメリット
買主の検討内容 用途計画を柔軟検討 建物付き希望者には不向き
見学時の印象 敷地状況が一目瞭然 建物利用イメージ不可
費用と税負担 老朽家屋の維持費解消 解体費負担と税額増加

函館で古家か更地かを比較する具体的な判断手順

まず、古家付きと更地のどちらで売るかを考える際には、「売却価格」と「費用」を分けて整理することが大切です。
不動産ポータルサイトなどで周辺の成約事例や募集価格を確認し、古家付き土地と更地の相場をそれぞれ把握します。
そのうえで、解体工事費用や売却に伴う諸経費、残っている住宅ローンなどを差し引き、「最終的に手元に残る金額」を計算します。
一見、高く売れそうな方法であっても、費用を引いた後の金額で比較すると結論が変わる場合があります。

次に、建物の老朽化の程度や維持管理の状況を確認し、古家として利用価値があるかどうかを整理します。
雨漏りや傾きなどの有無、耐震性に関する不安の有無、設備の更新時期などを点検し、買主がリフォームして使える水準か、実質的に建て替え前提なのかを見極めます。
あわせて、周辺の売買事例や公的な地価公表情報を参考に、土地自体の需要を確認することも重要です。
建物の価値が乏しく、土地の需要が比較的高い場所では、更地化を前提にした検討が有力な選択肢になりやすいです。

さらに、売却までの希望期間や資金計画、近隣への配慮など、所有者自身の事情も含めて比較します。
できるだけ早く現金化したいのか、時間をかけてもよいので高く売りたいのかによって、古家付きと更地のどちらが適しているかは変わります。
また、解体工事を行う場合は、工事期間中の騒音やほこりに対する近隣説明の手間も考慮する必要があります。
これらを整理したうえで、複数の不動産会社や専門家から意見を聞き、総合的に判断していく流れがおすすめです。

比較項目 古家付きで売却 更地にして売却
売却価格の目安 建物状態を加味した価格 土地価値を重視した価格
必要な費用 解体費不要だが維持費継続 解体費発生だが管理負担軽減
売却までの期間 買主層限定で長期化リスク 用途自由度高く成約しやすさ

まとめ

函館の古家を売る際は、古家付きのままか更地にするかで、最終的に手元に残る金額や売却スピードが大きく変わります。
解体費用や固定資産税の増減、買主のニーズ、老朽化の程度を整理し、数字で比較することが重要です。
とはいえ、ご自身だけで判断するのは難しい場面も多いものです。
当社では、古家付きと更地それぞれの査定や解体費の目安、売却までのスケジュールをわかりやすくご説明します。
「結局どちらが得なのか」を一緒にシミュレーションしますので、まずはお気軽にご相談ください。


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